医療機器承認番号:22000BZX00172000(アルファタイトインプラント)
MJガイドシステムの概要
MJガイドシステム(Mathematical Judgment Guide System)はサージカルガイドを用いてインプラント埋入孔を形成し、アルファタイトインプラント(TFタイプ)を埋入する為のドリル、及び植立ツールのセットです。CT及びインプラントシミュレーションソフトにより、サージカルガイドを製作し、より正確なインプラント植立を行うために開発されました。
- 数学的に判断されたサージカルガイド用ドリルシステム
- 独自注水機構のドリル
- ほぼすべてのインプラントシミュレーションソフトウェアに対応
操作性の向上(対合歯とのクリアランス)
全てのガイドシステムによるインプラント埋入は、ガイドシステムを使用しない通常の術式と比較して、大臼歯部への適用が困難です。
MJガイドシステムは、サージカルガイドを用いてドリリングする際に、必要な開口量が小さくなるよう設計されています。
ドリルをガイドリングに対し、斜めに進入させることで、最大高さ(Hm)の値が小さくなりました。これは、ガイドキーを用いるこれまでのシステムより、必要な開口量がかなり小さく、操作性が良くなりました。
ガイドストッパー
一般的なサージカルガイドで用いられているドリルキー(ガイドキー)と、デプスストップの両方の機能を併せ持つガイドストッパーを使用します。
手術時にドリルキーを抑える手が不要になり、操作しやすくなります。ガイドストッパーはストッパー部の長さ及びガイド径によって色分けされています。
ドリル
ドリルは太さではなく、深さの方向に順次拡大形成していくシステムです。また、ドリルの全長を短くしています(もっとも長いR14のドリルで全長が36.4mmです)。これらの工夫も必要な開口量がかなり小さくできる要因です。
骨火傷防止(各ドリルによる骨切削体積)
インプラントの植立孔形成において、骨火傷を防ぐ為には、注水によって充分に冷却することと切削能力の高いドリルを使用することが重要です。
全てのガイドシステムは、サージカルガイドの下で骨の切削が行われるため外部注水式による冷却が困難です。また、実際に骨を切削している際に目視による骨状態の確認もできません。そのため、サージカルガイドを使用しない通常の術式と比較してより骨火傷に対する注意が必要です。
MJガイドシステムは、独自の注水機構によりサージカルガイド下での十分な冷却を可能にしたと共に、ドリルの本数を増やし、ドリル1回での切削する骨の体積儼を20mm³以下にすることにより、骨火傷の起こりにくいドリルシステムを実現しています。
独自の注水機構
ドリルシャンク部とドリル刃部との間に内部注水口を設け、それをガイドストッパーで覆うことでドリル刃部へ冷却水が誘導される注水機構です。サージカルガイドの下でもドリルに水が供給されますので、確実な冷却が可能です。
また、穿孔時、注水口が骨外に位置しますので、骨片や組織の進入がほぼありません。ティッシュパンチを除くすべてのドリルには注水機能があります。
初期固定の確保(各ドリルによる骨切削体積の関係)
MJガイドシステムに対応しているインプラントは現状では、TF37**とTF43**のみとなっています。これは、初期固定トルク値が15Ncm〜60Ncm程度を適正な範囲として設定した結果です。ただし、骨質によってはその範囲がある程度ふれる場合もあります。
MJガイドシステムは、インプラント形状に合わせた最終植立孔に、適正なトルク値でインプラントを縁下1mmに植立することができます。また、骨質に応じて柔らかい骨と硬い骨とで、2通りのドリルの選択/操作方法を決定しています。
ガイデッドサージェリーについて
これからのインプラント治療のスタンダード
計画した位置・方向・深さにインプラントを埋入
MJガイドシステムについて
骨火傷を防ぎ、前歯から臼歯まで適用できるアルファタイトインプラント用ガイドシステム
動画の内容
- 対応インプラント
- ガイドストッパー
- ドリル
- 冷却機構
- 術式
MJガイドシステム症例動画
鈴木真名先生(鈴木歯科医院)によるMJガイドシステムを用いた症例を動画でご紹介いたします。
MJガイド 模型への埋入(ガイド対応コントラマウント)
資料ダウンロード
- MJガイドシステム カタログ[PDF 2.0 MB]
- MJガイドシステム リーフレット[PDF 4.90 MB]
- MJガイドシステム 操作マニュアル[PDF 2.7 MB]
- MJガイドシステム対応マウント製品(使用時の注意)[PDF 365 KB]